「介護施設で出会った方々 Sさん
 その1」
 ~介護とか医療とか~

グループホームで働いていた時のお話。
今回はSさんという70代半ばの男性です。

Sさんは痴呆があり、足腰が弱く歩くのもやっとの男性でした。
あんぱんが大好きで食べるときはいつもニコニコとしていました。

あるとき、私がSさんの部屋で作業をしていた時に手を滑らせて持っていたものを落としてしまいました。
その時、小さな声でしたが「あぁ、ちくしょう」と声がでてしまいました。
そのとたんSさんがものすごい剣幕で、「だれが畜生だ!!!」と私に向かって怒鳴りだしました。
咄嗟に「ちがうよSさん。聞き違いだよ。”あっち行こう”と言ったんだよ」と言うとSさんは「あぁ、そうか」と
落ち着いてくれました。

普段なにげなく使う言葉でもそれぞれに意味があり、とらえ方によっては大変なことになってしまうのだな、と身をもって感じさせてくれました。

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